Belfiusはどのように、全顧客に海外でのバンキングアプリ用データを無料提供したのか

ベルギー最大級の銀行が、通信インフラを自社で構築することなく、160以上の国でアプリをローミング料金なしで使えるようにしました。

Vince Vissers7分で読む更新済み 2026年10月22日

Belfiusのお客様は、ローミング料金を支払うことなく、180か国・地域でBelfius Mobileを利用できます。Belfius MobileからFirstyを開き、電話番号を認証して、無料のeSIMを一度アクティベートするだけです。Belfiusは2025年6月、ベルギーの銀行として初めてこのサービスを開始しました。その際、APIの統合や通信インフラの運用は一切行っていません。

概要

項目

詳細

開始時期

2025年6月(2025年6月23日のBelfius Mobileアップデート)

対象エリア

180か国・地域

顧客の費用

海外でのBelfius Mobile利用は無料

Belfiusが構築したもの

Firstyを開くBelfius Mobile内の導線

Firstyが運用するもの

eSIM、通信事業者ネットワークへの接続、アクティベーション、サポート

問題

Belfiusの顧客は、最も必要なはずの海外で、バンキングアプリを使わなくなっていました。海外では、残高の確認、送金、カードのロック解除、不正利用アラートへの対応をすべてアプリで行います。しかし、

  • ローミング料金を気にして、EU域外ではモバイルデータを使わない人が多い。

  • 公共Wi-Fiは銀行取引に適した環境ではない。

  • 現地SIMカードを使うと、旅行中は自分の電話番号が使えなくなる。

  • 二要素認証は、顧客に連絡がつかなければ機能しない。

顧客側の利用方法

eSIMを一度アクティベートすれば、それ以降はBelfius Mobileを海外でもローミング料金なしで使えます。

  1. Belfius Mobileを開き、ワールドワイド接続のオプションを選択します。

  2. Firstyをダウンロードします。

  3. 電話番号を認証してFirstyアカウントを作成します。

  4. 無料のeSIMを一度アクティベートします。

  5. 海外でもローミング料金なしでBelfius Mobileを使えます。

顧客は自分のSIMカードと料金プランをそのまま使えます。物理SIMの差し替えも、プランのアップグレードも不要です。

海外で顧客ができること

国内でBelfius Mobileを使ってできることは、すべて海外でも可能です。

操作

Firsty eSIMで海外でも利用可能か

残高確認と送金

はい

海外利用のための決済カードの有効化

はい

利用限度額の変更

はい

売買注文の発注

はい

Re=Belでの投資状況の確認

はい

Belfiusが構築したものと、Firstyが担うもの

Belfiusはアプリに導線を1つ追加しただけです。その先はすべてFirstyが運用しています。

作業

担当

Belfius Mobileに導線を追加

Belfius

顧客への機能の案内

Belfius

160以上の国での通信事業者との提携とネットワーク接続

Firsty

eSIMのプロビジョニングとアクティベーション

Firsty

通信事業者ネットワーク間のマルチIMSIフェイルオーバー

Firsty

端末の対応確認

Firsty

インストール支援とカスタマーサポート

Firsty

BelfiusはFirstyのAPIを組み込んでおらず、通信事業者との契約も、プロビジョニングやサポートの体制づくりも行っていません。通信面でIT部門が保守するものは何もありません。

リンクアウト型か、API完全統合か

顧客にすぐ無料データを提供したい場合はリンクアウト型を選んでください。自社アプリのフローの中に通信機能を組み込む必要がある場合はAPIを選んでください。

項目

リンクアウト型(Belfius)

API完全統合

開発期間

導線の追加のみ

数週間〜数か月

保守

自社側では不要

継続的に必要

利用体験

顧客がFirstyでアクティベート

自社アプリ内でeSIMをインストール

柔軟性

決まったフロー

独自のフロー、プラン、ブランディング

開始までの期間

数日〜数週間

数か月

リンクアウト型が向いているのは、次のような場合です。

  • 通信事業者にならずに、顧客が海外でデータを使えるようにしたい。

  • 利用データを自社の分析ツールで取得する必要がない。

  • 開発リソースに余裕がない。

APIが向いているのは、通信が自社製品の一部である場合、アプリ内の特定のフローでeSIMをインストールする必要がある場合、または自社で通信サービスを販売する場合です。PexxがFirsty APIでホワイトラベルのトラベルeSIMを構築した事例をご覧ください。

自社の銀行やフィンテックでも導入できますか?

はい。アプリ内に導線を追加できる場所があり、旅行する顧客がいれば導入できます。リンクアウト型に必要なのはそれだけです。通信、アクティベーション、サポートはFirstyが担当します。

製品について教えていただければ、最適な構成をライブでご案内します。

よくある質問

Belfiusはどのようにアプリで無料のローミングデータを提供したのですか? BelfiusはBelfius Mobileに、Firstyを開くための入口を追加しました。お客様は電話番号を認証し、無料のFirsty eSIMを一度アクティベートするだけです。それ以降、Belfius Mobileはローミング料金なしで180か国で利用できます。

BelfiusはAPIを組み込む必要がありましたか? いいえ。BelfiusはFirstyのAPIを組み込んでおらず、通信インフラも運用していません。eSIM、通信事業者への接続、アクティベーション、サポートはFirstyが担当しています。

Belfiusがアプリの無料ローミングを開始したのはいつですか? 2025年6月、2025年6月23日のBelfius Mobileアップデートで開始しました。Belfiusは、ローミング料金なしのアプリ利用を提供した最初のベルギーの銀行です。

顧客は新しいSIMカードや料金プランが必要ですか? いいえ。Firsty eSIMは顧客自身のSIMと併用できます。電話番号も既存のプランもそのまま使えます。

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