Belfiusはどのように、全顧客に海外でのバンキングアプリ用データを無料提供したのか
ベルギー最大級の銀行が、通信インフラを自社で構築することなく、160以上の国でアプリをローミング料金なしで使えるようにしました。
Belfiusのお客様は、ローミング料金を支払うことなく、180か国・地域でBelfius Mobileを利用できます。Belfius MobileからFirstyを開き、電話番号を認証して、無料のeSIMを一度アクティベートするだけです。Belfiusは2025年6月、ベルギーの銀行として初めてこのサービスを開始しました。その際、APIの統合や通信インフラの運用は一切行っていません。
概要
項目 | 詳細 |
|---|---|
開始時期 | 2025年6月(2025年6月23日のBelfius Mobileアップデート) |
対象エリア | 180か国・地域 |
顧客の費用 | 海外でのBelfius Mobile利用は無料 |
Belfiusが構築したもの | Firstyを開くBelfius Mobile内の導線 |
Firstyが運用するもの | eSIM、通信事業者ネットワークへの接続、アクティベーション、サポート |
問題
Belfiusの顧客は、最も必要なはずの海外で、バンキングアプリを使わなくなっていました。海外では、残高の確認、送金、カードのロック解除、不正利用アラートへの対応をすべてアプリで行います。しかし、
ローミング料金を気にして、EU域外ではモバイルデータを使わない人が多い。
公共Wi-Fiは銀行取引に適した環境ではない。
現地SIMカードを使うと、旅行中は自分の電話番号が使えなくなる。
二要素認証は、顧客に連絡がつかなければ機能しない。
顧客側の利用方法
eSIMを一度アクティベートすれば、それ以降はBelfius Mobileを海外でもローミング料金なしで使えます。
Belfius Mobileを開き、ワールドワイド接続のオプションを選択します。
Firstyをダウンロードします。
電話番号を認証してFirstyアカウントを作成します。
無料のeSIMを一度アクティベートします。
海外でもローミング料金なしでBelfius Mobileを使えます。
顧客は自分のSIMカードと料金プランをそのまま使えます。物理SIMの差し替えも、プランのアップグレードも不要です。
海外で顧客ができること
国内でBelfius Mobileを使ってできることは、すべて海外でも可能です。
操作 | Firsty eSIMで海外でも利用可能か |
|---|---|
残高確認と送金 | はい |
海外利用のための決済カードの有効化 | はい |
利用限度額の変更 | はい |
売買注文の発注 | はい |
Re=Belでの投資状況の確認 | はい |
Belfiusが構築したものと、Firstyが担うもの
Belfiusはアプリに導線を1つ追加しただけです。その先はすべてFirstyが運用しています。
作業 | 担当 |
|---|---|
Belfius Mobileに導線を追加 | Belfius |
顧客への機能の案内 | Belfius |
160以上の国での通信事業者との提携とネットワーク接続 | Firsty |
eSIMのプロビジョニングとアクティベーション | Firsty |
通信事業者ネットワーク間のマルチIMSIフェイルオーバー | Firsty |
端末の対応確認 | Firsty |
インストール支援とカスタマーサポート | Firsty |
BelfiusはFirstyのAPIを組み込んでおらず、通信事業者との契約も、プロビジョニングやサポートの体制づくりも行っていません。通信面でIT部門が保守するものは何もありません。
リンクアウト型か、API完全統合か
顧客にすぐ無料データを提供したい場合はリンクアウト型を選んでください。自社アプリのフローの中に通信機能を組み込む必要がある場合はAPIを選んでください。
項目 | リンクアウト型(Belfius) | API完全統合 |
|---|---|---|
開発期間 | 導線の追加のみ | 数週間〜数か月 |
保守 | 自社側では不要 | 継続的に必要 |
利用体験 | 顧客がFirstyでアクティベート | 自社アプリ内でeSIMをインストール |
柔軟性 | 決まったフロー | 独自のフロー、プラン、ブランディング |
開始までの期間 | 数日〜数週間 | 数か月 |
リンクアウト型が向いているのは、次のような場合です。
通信事業者にならずに、顧客が海外でデータを使えるようにしたい。
利用データを自社の分析ツールで取得する必要がない。
開発リソースに余裕がない。
APIが向いているのは、通信が自社製品の一部である場合、アプリ内の特定のフローでeSIMをインストールする必要がある場合、または自社で通信サービスを販売する場合です。PexxがFirsty APIでホワイトラベルのトラベルeSIMを構築した事例をご覧ください。
自社の銀行やフィンテックでも導入できますか?
はい。アプリ内に導線を追加できる場所があり、旅行する顧客がいれば導入できます。リンクアウト型に必要なのはそれだけです。通信、アクティベーション、サポートはFirstyが担当します。
製品について教えていただければ、最適な構成をライブでご案内します。
よくある質問
Belfiusはどのようにアプリで無料のローミングデータを提供したのですか? BelfiusはBelfius Mobileに、Firstyを開くための入口を追加しました。お客様は電話番号を認証し、無料のFirsty eSIMを一度アクティベートするだけです。それ以降、Belfius Mobileはローミング料金なしで180か国で利用できます。
BelfiusはAPIを組み込む必要がありましたか? いいえ。BelfiusはFirstyのAPIを組み込んでおらず、通信インフラも運用していません。eSIM、通信事業者への接続、アクティベーション、サポートはFirstyが担当しています。
Belfiusがアプリの無料ローミングを開始したのはいつですか? 2025年6月、2025年6月23日のBelfius Mobileアップデートで開始しました。Belfiusは、ローミング料金なしのアプリ利用を提供した最初のベルギーの銀行です。
顧客は新しいSIMカードや料金プランが必要ですか? いいえ。Firsty eSIMは顧客自身のSIMと併用できます。電話番号も既存のプランもそのまま使えます。
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